2月11日付け朝日新聞、インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)の予防ワクチンに関する記事に目が留まりました。
現在、接種希望者の殺到でワクチンが不足する状態が続いているそうです。
実際我が子(2歳)も昨年6月にヒブワクチン接種の予約を入れたところ、在庫不足のためすぐには受けることができず約半年近く待たされ、今月やっと受けることができました。
Hib髄膜炎は乳幼児がかかるもので、初期には発熱や嘔吐などの症状があります。
早い段階での診断は風邪に似ていて難しいといいます。患者数は年間500人と推計され、そのうち2%が死亡、約20%に神経学的後遺症が残るとされています。
海外では10年以上前から広くワクチンの接種が行われており、患者数は激減しています。これまでにワクチンによる重い副作用もないといいます。
日本では2007年1月に、Hib髄膜炎を予防するワクチン「アクトヒブ」が承認され、
2008年から販売導入されています。
接種対象は2か月以上5歳未満です。
生後2か月以上7か月未満は4~8週間隔で3回接種し、1年後に1回接種します。
7か月以上12か月未満は同様に2回接種し、1年後に1回。
1歳以上は1回のみとなっています。
日本では副作用を心配する意見もあり、定期接種ではなく任意接種のため、費用が自己負担になります。価格は1回5000円~7000円くらいと言われています。
小児のHib髄膜炎は急速に進行し、現在でもなお死亡や後遺症の多い重篤な感染症であるため、定期接種にすべきだと願う声も多く、厚生労働省は昨年12月から定期接種についての検討を始めています。
塩野義製薬から、点滴静注用:抗インフルエンザウイルス剤「ラピアクタ」の製造販売承認を取得し、近日発売されることになりました。
今までの抗インフルエンザウイルス剤は内服薬と吸入薬の2種類のみでしたが、点滴薬が加わることによって、内服や吸入が困難な重症患者にも投与できるのが特徴で、季節性インフルエンザ同様、新型インフルエンザに対してもタミフルとほぼ同等の効果が見込めます。
少ないとは思いますが、内服や吸入ができる方でも点滴を希望される方があれば利用できます。
1回の点滴静注(点滴時間:15分)で十分な効果を得ることが期待されます。
また、薬価もタミフル5日間内服とほぼ同等の価格です。
1月中旬から一般の方も新型インフルエンザワクチン接種を受けられるようになりました。
新型インフルエンザの大流行が続く中で、例年流行していたAソ連型、A香港型の季節性インフルエンザウイルスがほとんど検出されていません(世界的にも日本と同じような状況だそうです)。
新たなインフルエンザのパンデミック(世界的流行)が起きると、それまで流行していたA型ウイルスが新しいウイルスに置き換わる現象が過去にも起きていますが、従来の季節性インフルエンザはもう流行しないのでしょうか?
新たなウイルスの出現により、それまでのウイルスが淘汰されてしまうことは過去にも何度も繰り返されてきました。1918年のスペイン風邪以降、長年流行続けていたウイルスは、57年のアジア風邪流行で新しいウイルスに置き換わりました。だが、このウイルスも68年の香港風邪以降はA香港型に置き換わり、77年以降はAソ連型が加わった。
なぜ淘汰されるのか、そのメカニズムは未だ分かっていません。
今後どういう展開になるかはまだ分からず、従来の季節性インフルエンザが完全に淘汰されたと判断するのはまだ早く、従来今がインフルエンザが出はじめる時期。新型の患者が1千万人以上出ている中で、少数の季節性の患者を見つけるのが難しいということも考えられるとインフルエンザに詳しい東北大学の押谷教授は慎重な見方をされているそうです。
季節性の動向は、来シーズンのワクチン製造に影響します。通常、次のシーズンのワクチン製造に当たっては、前シーズンの国内外の流行状況などを踏まえて流行りそうなウイルスを予測します。実際の製造に用いるウイルスの種類を決定し、春から製造を始めます。現在の季節性のインフルエンザにはAソ連型、A香港型、B型の3種類の抗原が入っていますが、新型が席巻している現状からそろそろ決定しなければならない時期がきていますが、どの抗原をワクチンに入れるのか製薬会社は判断に困まっています。
押谷教授も季節性インフルエンザが消えてしまうのか判断が難しい状況だと話されているそうです。
この内容は、医療ニュース&ジャーナルのm3.comを参照させていただきました。







