①湿度を50%以上に保ちましょう
室温20℃で湿度を変えると6時間後のインフルエンザウイルスの生存率は
湿度60%で生存率5%、湿度40%で生存率29%、湿度30%で生存率50%
常に乾燥に気をつけ、加湿を心がけましょう。
*寝るときに枕元に濡れバスタオルを干すのもよい方法です。
②室温を24℃以上に保つ
インフルエンザウイルスは寒さと乾燥で長生きします。室温を24℃以上に保ちましょう。
③血行をよくしておく
寒さなどで血行が悪くなると血管が収縮し、かぜウイルスと戦う白血球やリンパ液の流れが悪くなり、免疫力が落ちてかぜの浸入を容易にします。
④手洗いを30秒以上かけて
一番感染しやすいのが手からといわれています。30秒以上かけて、丁寧に洗うと殆どのウイルスを洗い流すことができます。
⑤うがいをこまめに、1回に2回以上
うがいを2回繰り返すことでウイルスを60%以上洗い流すことができます。
こまめに1回につき2~3回づつ行いましょう。
*イソジンによるうがいは回数が多いと喉を痛めることがありますので、緑茶でのうがいをおすすめします。緑茶に含まれる成分カテキンに抗ウイルス作用があるためインフルエンザ予防に効果があるといわれています。
⑥人ごみの中や閉め切った部屋は禁物
くしゃみや咳でウイルスは2m~10m飛ぶといわれています。その1cc中に100万個のウイルスがいます、多人数で閉め切った部屋や車内にいると非常に感染しやすくなります。
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テレビのニュースを見るとアメリカでは新型インフルエンザワクチン接種を求めて列をなす場面が映し出されていますが、日本では厚労省の迅速かつ柔軟な判断で医療従事者から順に粛々とワクチン接種が始まりました。
ただし、日本でも新型インフルエンザの流行がとどまらず(国内での死者は疑い例も含め51名になりました。11月9日現在)、休日・夜間診療に患者さんの列をなしている状態で医療従事者の休日出勤も続いています。
新型はすでに国内で300万人以上が発症したと見られており、特に小学生とその前後の年齢層の間で感染が広がっています。
(厚労省は10/28インフルエンザが原因で休校や学年・学級閉鎖の措置を取った小中高校や保育所、幼稚園が10/18~10/24の一週間で1万3964施設に上ったと発表しています。Yahooより引用)
新型インフルエンザに感染しても軽症で済む人が殆どですが、一方で重症化するケースもある。小児では死亡者の7割に持病がなかったことが気になります。
軽症で済む人と重症化する人との差は何なのでしょうか、予測がつかないことに感染への恐怖を感じている方が多いのではないでしょうか。
日本での死亡者が少ないのは、皆が危機管理を持ち、早期受診・早期治療にあたっているからだといわれています。しかし、重症化する場合、治療薬(タミフル、リレンザ)の早期投与も、重症化防止にそれほど高い効果は期待できないようです。
軽症の段階で発症後48時間以内に使っても重症になった人が34人(死亡8人)いたそうです。
抗インフルエンザ薬に関する研究・開発は、世界で日本が一番進んでいます。
来年には初の国産インフルエンザ治療薬が誕生する見通しです。
一つは点滴薬のペラミビル(塩野義製薬製造販売)です。タミフルやリレンザの処方が困難な重症患者にも投与できるのが特徴で、季節性インフルエンザ同様、新型インフルエンザに対してもタミフルとほぼ同等の効果が見込めます。
もう一つは吸入薬のCS-8958(第一三共製造販売)です。タミフルの場合、成人では1日2回、5日間投与するのに対し、CS-8958は長時間効果があるため1回の吸入だけで効果が期待できるのが特徴です。
健康な人で誰が重症化するかわからない今回の新型インフルエンザ、
タミフル耐性の問題もあり、新薬の早急な認可が待ち遠しく感じます。
10/11日曜日「新型インフルエンザとその対策について」
国立感染研究所 感染症情報センター主任研究官の安井良則先生の講演を聞いてきました。
以下講演内容を概略します。
季節性インフルエンザは毎年報告数では100万人程度であるが、推定数は1000万人程度であり、今年が2500万人程度罹患するといわれているが毎年の2倍程度でもともとインフルエンザの罹患数は多い傾向にある。パニックをおこす必要はないのです。
罹患者は7歳前後の学童期、10代の中高校生の罹患が多い(小学生と10代後半)。入院例は5~9歳。死亡するのは成人例が多い。
今まで日本では香港型、ソ連型のワクチン製造していたが、新型インフルエンザが加わり3種類のワクチン製造は現状では難しい。今後どれか1種類減ってくれないかと思っている。
5月は新型インフルエンザ「過剰心配症候群」対策
6月は新型インフルエンザ「楽観視症候群」であり日本人は冷静にきちんと怖がるのは難しい。アメリカやイギリスではそういうことはない。国民性の問題と考えている。
今回の新型インフルエンザ(H1N1)09はスペイン風邪と似ている。スペイン風邪のなれの果てはソ連型。季節性インフルエンザよりも肺での増殖性が高く、重症肺炎をおこしやすいことが(フェレット、マウス、猿)による動物実験で証明されている。
人間の世界では対策がとられるのでウイルスも生き残るため次々と変異していくがブタは寿命が半年でウイルスの抗原はほとんど変わらなかった。今回はブタのインフルエンザが混ざったものと考えられている。ウイルスの抗原の変異が取りざたされているが今の人間はほとんど免疫をもっていないので皆がワクチンを打つ来年4月までは変異しないのではないかと期待している。
新型インフルエンザの症状は発熱、呼吸器症状がメイン。また下痢が通常のインフルエンザは10%程度だが新型は20%程度と2倍近い。福岡では下痢のデータはそこまでない。インフルエンザ迅速検査で感度は75%と言われている。陰性だからといってインフルエンザである確率は25%あるので検査だけでは断言できない(偽陰性率と言います)。新型インフルエンザの潜伏期間は2~3日長くて4日と言われている。以前のおだ薬剤師ブログでは新聞記事より潜伏期間は1週間程度と記載したが訂正します。
新型インフルエンザは飛沫感染(※)によるもので結核などの空気感染(※)とは感染経路が違う。近距離、濃厚接触者から感染していく(中学生や高校生など席が近い人から順々に感染している)。野球場で観戦して大声で叫ぶ、カラオケボックス、教室などが感染を引き起こしやすい。
またウイルスは2時間から8時間で死滅してしまうので教室を消毒してまわるなどする必要はない。よく触る場所、トイレの手すり、ドアノブなどを消毒するだけでよい。空気清浄機を部屋に置いても効果はありません。
重症例、死亡例は多くが重症ウイルス肺炎からARDS.重症例の50~80%は基礎疾患なんらかのリスクをもっている。
(妊娠、喘息(既往も含めて)、心肺疾患、糖尿病、免疫抑制、神経疾患、重度肥満(BMI30以上)妊娠では9ケ月からの第3期がリスク大きい。非妊娠女性の3~5倍である。
基礎疾患のある妊婦は健康妊婦の2~5倍、基礎疾患のある非妊婦より3~8倍と言われている。5歳未満の幼児(特に2歳未満の場合にはリスクが高い)。
致死率は1%未満、(米国では0.1%メキシコでは1.5%以下)日本では170万人罹患して20数人死亡しており0.0011%に留まっている。理由として日本は世界のタミフルの70%を消費すると言われていることからも早期の抗ウイルス剤内服が効果を上げているものと
思われる。入院率は10%以下。
・かからないためには
規則ただしい生活と適切な栄養
できれば人との接触、人混みを避ける
手洗い(鼻水や痰には多量のウイルス)
必要なときにマスク着用。以前は感染拡大を防ぐだけで予防には役立たないと言われていたが効果があるという論文もでてきている
・広がり始めたら
早期の学級閉鎖。長期間おこなえばかなり有効。
課題:小さな子供の親が働けなくなる労働力の低下を招く。
集会の制限。職場への出勤制限。
感染した人の自宅隔離。
課題:治療はどうするか→治療は電話診察、FAX診療。
・かかったなと思ったら
まず考える。大部分は軽症である。
自分はハイリスク群であるか重症化症候があるか
咳エチケットを励行して人にうつさないこと。
自分の日頃の状況を知っている主治医にかかる。電話、FAX処方も可能。
沖縄では高次機能病院に殺到し、医療がパンクしそうになった。
・家族がかかったら
部屋を分ける。接触する際は互いにマスク。手洗い手指消毒。通常に掃除。職場、学校へ連絡することです。
・重症化症候
成人;呼吸困難、息切れ、胸部や腹部の圧迫感、突然のめまい。
小児:頻呼吸や呼吸困難。蒼白やチアノーゼ。意志疎通ができなくなる。機嫌が悪くだっこしても嫌がる。
日本では今が第1波と考えられている。まだ本格的ではない。
現在のインフルエンザはほとんどが(99%)新型インフルエンザと考えられている。
都会から地方へ広がっている傾向。2009年第39週(9月21日~27日現在)沖縄県の減少傾向には歯止めがかかっており北海道、神奈川県、愛知県、福岡県が報告数が増えている。佐賀もそれにひっぱられて増えている状況です。
・ワクチンについて
1,10/9から国産ワクチンが出荷されました。国内では2700万バイアル製造予定。
①医療従事者100万人(医療従事者は260万人いる)
②持病(喘息、糖尿病など)ある人1000万人と妊婦100万人
③生後6ケ月~就学前の小児600万人
④生後6ケ月未満の乳児の両親100万人
持病がある人のなかでは小児を優先する。
2,外国からの輸入5500万バイアル。ふつうワクチンは2回接種(1回目はプライニング2回目に抗体産生)だが一回目で抗体できるという外国の報告があり、そうすれば倍の人数にワクチン接種できるのでワクチン接種方法については今後変わっていくかもしれない。
最初に感染が広がった大阪府のA中高等学校への誹謗、中傷などの風評被害について自分の恐怖感、嫌悪感を感染者と家族、学校にぶつけることについて日本人の国民性だと嘆いてあった。
皆様も罹患者とその家族を罵ったりするのはやめましょう!
※ 最後に飛沫感染と空気感染の違いについてYahooより引用しました。
「飛沫感染」するものは、直径5μm以上の飛沫粒子により感染をおこすものです。
この感染をおこす微生物(菌)は、インフルエンザ、髄膜炎、ジフテリア、百日咳、ペスト、溶蓮菌、マイコプラズマ、風疹、ムンプス等があります。
「空気感染」は約5μm以下の飛沫核は空気中に浮遊しやすく空気の流れに乗り拡散します。結核、麻疹、水痘が該当するようです。







