ワールドカップで日本が思いがけない躍進をしていますが、降圧剤が今変化していることを皆さんご存じでしょうか?
日本に高血圧の人は約4千万人いるそうです。
学会のガイドラインによると、収縮期135mmHg以上、拡張期85mmHg以上なら高血圧と診断されます。
心臓がぎゅっと縮んで全身に血液を送り出したときに血管の壁にかかる最も高い血圧を「収縮期血圧」、次に拍動にそなえて心臓が広がり血液を吸い込んで圧力が最も低いときを「拡張期血圧」といいます。
高血圧の重大合併症である脳卒中、心筋梗塞、心不全の発症を防ぐためにも血圧コントロールは大切です。
高血圧は自覚症状がほとんどないのも特徴で、「サイレントキラー(静かな殺しや)」とも呼ばれています。
高血圧の要因に塩分のとりすぎ、過度の飲酒、高脂血症、そして肥満があります。
まずは生活習慣の(食事、運動療法)改善が重要です。
それでも改善しなければ薬物療法による血圧コントロールが大切です。
主な降圧剤には、血管収縮を抑えるACEやARB、血管を広げるカルシウム拮抗薬、
余分な塩分を出させて血圧を下げようとする利尿薬、心臓が送り出す血液量を調節する
β遮断薬などがあります。
薬剤治療において、十分血圧を下げるには一種類では不足する場合が多く、異なる種類の薬剤を2~3剤併用することが一般的です。
近年増えてきているのが、2種類の降圧剤を一つの錠剤にまとめた配合剤で、
ARB+利尿剤(商品名:プレミネント、エカード、コディオ、ミコンビ)
ARB+カルシウム拮抗剤(商品名:エックスフォージ、レザルタス、ユニシア)
があります。
薬を一つでも減らせることは安全で効果的に治療する上でメリットがあります。飲み間違いや飲み忘れのリスクも減るというデータも出ています。また、値段が元の薬の値段の合計額より2割前後安いというのも利点の一つです。
ただし、血圧の変動がある人は血圧の変動によって配合剤では薬の減量調節が難しく、配合剤を一端中止し元の薬や別の新しい薬に変更ということもあるため余ったお薬が無駄になり金額が高くなることもあります。
血圧が安定していて降圧剤の数を減らしたい方は主治医と相談してみられては如何でしょうか。
朝日新聞(平成22年6月10日記事)参照
2010 年 6 月 30 日 水曜日







