新型インフルエンザワクチン接種の開始と新薬の開発について

2009 年 11 月 9 日 月曜日

テレビのニュースを見るとアメリカでは新型インフルエンザワクチン接種を求めて列をなす場面が映し出されていますが、日本では厚労省の迅速かつ柔軟な判断で医療従事者から順に粛々とワクチン接種が始まりました。
ただし、日本でも新型インフルエンザの流行がとどまらず(国内での死者は疑い例も含め51名になりました。11月9日現在)、休日・夜間診療に患者さんの列をなしている状態で医療従事者の休日出勤も続いています。
新型はすでに国内で300万人以上が発症したと見られており、特に小学生とその前後の年齢層の間で感染が広がっています。
(厚労省は10/28インフルエンザが原因で休校や学年・学級閉鎖の措置を取った小中高校や保育所、幼稚園が10/18~10/24の一週間で1万3964施設に上ったと発表しています。Yahooより引用)

新型インフルエンザに感染しても軽症で済む人が殆どですが、一方で重症化するケースもある。小児では死亡者の7割に持病がなかったことが気になります。
軽症で済む人と重症化する人との差は何なのでしょうか、予測がつかないことに感染への恐怖を感じている方が多いのではないでしょうか。
日本での死亡者が少ないのは、皆が危機管理を持ち、早期受診・早期治療にあたっているからだといわれています。しかし、重症化する場合、治療薬(タミフル、リレンザ)の早期投与も、重症化防止にそれほど高い効果は期待できないようです。
軽症の段階で発症後48時間以内に使っても重症になった人が34人(死亡8人)いたそうです。

抗インフルエンザ薬に関する研究・開発は、世界で日本が一番進んでいます。
来年には初の国産インフルエンザ治療薬が誕生する見通しです。
一つは点滴薬のペラミビル(塩野義製薬製造販売)です。タミフルやリレンザの処方が困難な重症患者にも投与できるのが特徴で、季節性インフルエンザ同様、新型インフルエンザに対してもタミフルとほぼ同等の効果が見込めます。
もう一つは吸入薬のCS-8958(第一三共製造販売)です。タミフルの場合、成人では1日2回、5日間投与するのに対し、CS-8958は長時間効果があるため1回の吸入だけで効果が期待できるのが特徴です。

健康な人で誰が重症化するかわからない今回の新型インフルエンザ、
タミフル耐性の問題もあり、新薬の早急な認可が待ち遠しく感じます。


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