新型インフルエンザによる合併症

流行のピークは9月下旬と言われていましたが、少し遅まり10月上旬になる見通しです。
国立感染症研究所の定点調査によると、福岡県では1カ所あたり(6.99人)、東京都(10.24人)、大阪府(9.21人)でした。(9/25日現在)
新型インフルエンザに感染してもほとんどの方が軽症で回復していますが、
『乳幼児』、『妊婦』、『高齢者』、『基礎疾患を持つ人』には症状が重篤化しやすく注意が必要です。
『乳幼児において』
新型インフルエンザで脳症になった子供は全国で20人、呼吸ができなくなる重い呼吸不全(ARDS)になった子供は14人にのぼります。
いずれも季節性インフルエンザより起こりやすく問題となっています。
インフルエンザ脳症とは、頭痛、嘔気、嘔吐、意識障害、けいれんなどが出現し、まだはっきりとしたメカニズムは分かっていないのですが、本来ウイルスから自分の体を守るために働くサイトカインというタンパク質が体内で異常発生し、自分の体を攻撃してしまうといわれています。
発症した場合、早急な抗インフルエンザ薬、ステロイド剤、ガンマグロブリンによる治療が必要で一次医療機関では対応できないので、意識障害やけいれんなどの症状がおきた場合は高度の医療機関への救急搬送が必要となります。
『妊婦において』
妊婦では、妊娠週数が進むほど重症化しやすいことが分かってきました。
早期のワクチン接種が大切です。
また、授乳中でもワクチン接種は可能です。ウイルスが体の中で増えることもありませんし、母乳へ移行することもありません。
『高齢者において』
スペイン風邪流行以前の超高齢者はかかりにくいともいわれていますが、高齢者は基礎疾患を持っていなくても抵抗力が落ちているため感染すると重症化する恐れがあります。
ワクチン接種の大切さとなるべく人混みを避け感染防止に努めてください。
『基礎疾患を持つ人において』
基礎疾患では、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、糖尿病、腎機能障害、ステロイド内服などによる免疫機能不全などの患者さんは、抵抗力、免疫力が落ちているため感染により重篤化しやすく特に注意が必要です。
これから秋・冬にかけて本格的な流行が訪れます。まずは感染防止に努めること、
十分な休養、バランスよい栄養、規則的な生活を心がけ、体力・抵抗力を高めましょう。
インフルエンザによる感染の疑い(38度以上の発熱・鼻水や鼻づまり・のどの痛みや咳)があれば、かかりつけの医療機関へ電話相談してみてください。
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