3,インフルエンザの防御については厚労省のサイトにもあり広く知られているが手洗い、うがい、マスクが挙げられる。
マスクに関しては感染予防は一定の効果しか期待ができず、手洗い、うがいは重要といわれている。また人混みを避けること、職場の清掃、手すりやドアノブの消毒の措置、窓口業務をする人はマスクをする。
対面する人との距離を1~2mとるようにすることがあげられる。厚労省の資料によると手洗いで洗い残しやすい場所は手の背、親指周囲と言われている。
発症者との同居者は部屋を患者と分ける。少なくとも1m以上離れる。看護の際はマスクする。こまめに手洗いをする。糖尿病など持病がある人、妊婦は看護はしないこと。持病がある人は予防薬を医師に処方してもらうか相談する。食器や衣類、シーツはふつうに洗い、乾燥させるだけでよい。ドアノブ、スイッチ、手すりは消毒薬を染みこませたペーパータオルなどでふくとよい。(消毒用エタノールか、市販の塩素系漂白剤を薄めて使う。)
また発症者は医療機関受診後はマスクをつけて自宅で療養する。外出を控え、水分補給をし、十分睡眠をとる。こまめに手洗い、咳エチケット(他の人から顔をそらせ、ティッシュなどで鼻と口を覆う。)咳、くしゃみの手を洗う、咳くしゃみ時は必ずマスクをする。
マスクは自己防御というよりは他者に感染を広げないために必要である。
処方された薬は指示通り最後まで服用する。症状が出て少なくとも8日、熱が下がっても2日目まで外出を避ける。どうしても病院などに外出する時はマスクを着用する。なお潜伏期間は1日から7日とされている。
9月1日の朝日新聞35面に記者の織井優佳さんのインフルエンザと人類、生活映し出す「文明の病」という記事を参考に省略し、紹介させていただくと国立感染症研究所・インフルエンザ研究センターの田代眞人所長によるとインフルエンザは元々渡り鳥のウイルスだがまず人間が飼い始めたアヒルや鶏に感染、さらに同じく人間のそばにいたブタに感染し、そこでヒトにも感染する能力を身につけた。「インフルエンザは文明が生み出した病」であると説明されている。
国内で最初の感染者が確認されてから感染者への誹謗、中傷がおきた一方で、マスクが薬局などの店頭から消え、観光地ががら空きとなり株価も一時下がったことなど労働者健康福祉機構海外勤務健康管理センターの濱田篤郎所長代理は「情報が一人歩きする現代社会特有の現象、不安こそが社会を襲った流行の第一波ではないか」と言う。今回は90年前のスペイン風邪(インフルエンザ)も引き合いに出された。速水融・慶応大学名誉教授によると「スペイン風邪の当時と現在では状況が違いすぎる、やみくもに恐れるのではなく当時の人たちの苦しみを思い、何ができるか参考にしたい」と1918年~20年の日本各地の感染拡大の状況を丹念に調べてある。
織井優佳さんはしかし、今回はスペイン風邪のときと違いワクチンや治療薬もある。冷静かつ警戒を緩めず人類はインフルエンザとつきあう必要があると最後に記事ではまとめられている。
私が思うには第一波では水際作戦といって防御服にサーモグラフィーをもった物々しい検疫官たちが警戒作戦をとって、報道され、マスクも大学病院など一部医療機関にはあるが薬局の店頭から消えたにもかかわらず、ネットオークションでは在庫があり高値で取引されていたこと。いざ第一波が終息すると国民を始め、厚労省も警戒を完全に緩めてしまったところに利点であり欠点でもあるが日本人の忘れっぽさがあると思う。スペイン風邪の時のように年末にも再流行するといわれながらワクチン製造が遅きに失していること、早くて第二波の流行後にしかワクチン接種ができないのでは意味がないのではないだろうか。第二波が来て死者が出るとワクチンを輸入することを決定することなど慌てているのも石油ショックのトイレットペーパー事件を彷彿とさせられる。
感染者への偏見に関しては人気芸能人であるNEWSの山下、錦戸君、お笑い芸人のオードリーの春日、若林などが罹患を公表し、テレビに元気に復帰していることなどでいくらか解消されているのではないかと期待している。
(前回に引き続き、今回も朝日新聞(主に8月15日から9月4日までの記事)、m3.com,CareNet.comに加え厚生労働省のHOME PAGE「新型インフルエンザ対策本部による基本的対処方針に関するQ&A」を参考にさせていただきました。)







